続々・雪の中で・・・

一部、読みやすさを考慮し、改行を入れさせて頂いた部分がございます。(熊猫)
一部、明らかなミスタイプがございますが、そのままにしてあります。(熊猫)



「ふぅぅー 休憩!」
私はあいな。動物産婦人科をひらいていて、動物と話ができます。
25才で、すでに7人の母です。
さらに、またできちゃいました!
5つ子はもう1年生。双子は5才。
ちなみに双子の名前は、こころとしおんです。
夫のはたくむっていって、(自分的には)めちやかっこいいっ!
「あれっ?どしたの?みみ。」
<あっあいな!まむ(一番下の子)がいないのっ! 家の中も全部探したし、外も見たんだけど・・・>
「・・・じゃあ私が探してくるよ!」
<待ってあいなっ!外は・・・>
外は猛吹雪だった。




「まむーーー! いるのーーーーー?」
そういえば前にもこんなことあったなぁ。
ここは森の中。
何が起こるか分からない。
看板や足元に注意して歩いた。
でも、雪で視界が悪く、迷ってしまった。
「まむ・・・」
とうとう疲れと寒さで倒れてしまった。




暖かい。
「・・・あれ?ここは? !」
目の前には、大きな熊がいた。
ここは熊の家なんだ。じゃあ土の中?
<! なんであんた動物の言葉話せるの  っっ>
「どうしたんですかっ?」
<いや・・・さっき陣痛が始まっちゃってね・・・これでも3回目だから大丈夫よ ふぅっ  あ、怖がらないで普通に喋ってね
陣痛始まってちょっとして、外から物音がしてね。はぅぅ 家に入れたの。今起きてる熊なんて、あたくらいよ!>
どうやらまだまだのようだ。




「あ・・・はいっ じゃなくて・・・うん!
そういえばあなたの名前は?」
<ん?ふぅーっ あたしはリー。あなたは?>
「リーね!OK! 私はあいな・・・っっ??」
<どしたの?>
「あたたっ 私も始まっちゃったかも・・・」
<へ?何が?>
「お産。」




<・・・・>
「・・・・」
<・・・人間ってみんなそんなお腹じゃなかったの?>
「えぇー!ひど!」
<まぁいいけどね あぅっ>
「どしたのっ?」
<なんか・・・いきなり進んできたッ はぅぅン>
「私に任せてっ!私、こうみえても動物の助産婦なの!」
<ああ!他の動物達がウワサしてたのってあいなだったんだ!>
「・・・陣痛強くなったんじゃなかったの?」
<いや・・・一時的なもの。>
そんなこんなで、3時間ほどたった。
リーの陣痛はだいぶ強くなってきたんだけど、私の陣痛は3時間前とほとんど変わらないほどだった。
<あうぅっッ これまではツルンッてでてきたのにぃー!はあああっ>
「でもまだ5cmだよ。私なんかほとんど開いてないし。」
<あうぅぅぅっッッ はふぅ・・・おさまった。 そういえばあいなって、なんでこんな時に外にいたの?>
「へ?・・・・・あっ!!!!!!!! まむ!! うさぎ見なかった?」
<いや、見てないよ・・・>
「私いかなきゃ!」
<あ! ちょっと・・・>




まむのことを忘れていたので焦ってしまい、つい走ってしまっていた。
「きゃっ!」
長い穴の途中に大きな根っこがあり、つまずいてしまった。
<大丈夫?やっぱりこけたね・・・ンああっ>
「やだ・・・走ったの?  あああっっ!」
走って、更にこけてしまった私は、一気にお産が進みだしてしまった。
<・・・行くよ?>
「へ? !!!」
リーがいきなり私をかつぎあげ、さっきの所まで走りだした。
「だめだよッそんな走ったら・・・」
<大丈夫よっ ほら、ついた。>
バタッ
「リー!」
あれだけ走ったので、一気に子宮口が開き、リーは破水した。
<あ″あ″あ″あ″あ″っッッ くふぅぅン はあんっああっ>
「おちついて! ほら・・・はあ″あっ」
2人(1人と1匹)は、その場に崩れるように倒れた。




「はああンンッ リー?落ち着いてッ はあああっ」
<ふぅんんんんんっッ ハあっ だめぇ!出ないぃっ ふわあああんっ>
「はあぅっ ああっ リーの赤ちゃんッ・・・頭ッ おっきい はああっ
ゆっくり・・・ゆっくりいきんでッ はぅぅっ」
<ふうぅぅん はあぅぅっっッッ あ″ああっ 無理ぃぃぃ!! >
「頑張って・・・あ″あ″ア″あ″あ″あ″ッッッッ」
破水した。




<はあ″あ″あ″ア″あ″あ″ア″ア″あ″ーーーー>
ズルッ
<はあっ 頭ッ 出たぁっ>
「はああうううううぅぅンっっ」
<はっはっはっ・・・あああふぅ>
<ふぅぅぅっ ふわぁっッッ>
ズルルッ
<<キュゥゥ キュウン>>
<はあッ 出たァッ はフぅぅン あいなッ!?>
「ダメなのッ 頭ッ そっと引っ張って・・・あふぅぅっッ」
<わかった。 そっと・・・ね? 行くよ!>
「ぅあ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″ンッッ!!」




「「ンギャア ア ンギャア」」
<産まれたよ!>
「はあっ はあっ よかっ たぁ・・・」
<まだ吹雪もすごいし、しばらくここに居ていいよ。てか居てね!>
「分かった!」
それから3日経った。
「吹雪やまないなぁ・・・」
<そうだねぇ・・・あああンッ>
「えっ!?」
<なんか・・・また出るかもッ>
「うそ! とにかく子宮口見るねっ
・・・もう7cmも開いてるよ!」
<ええっッ いきなりィ? あああーーっ
出る出る出るぅぅぅーーー!! ううぅっ>
「しっかり! いきんじゃだめだよ!」
<やぁッン んんんんっっ あ″あ″あ″あ″あッッッ>




「ダメダメッ! 我慢だよ! あとちょっとだから!」
<くふぅうぅうぅぅうん はあぁぁあん>
「そうそう、上手!ほら!もう
全開になったから!」
バシャッ
<ふんんんんんんんッッ ああン>
頭はすぐに出てきた。
「次で出るからッ    はいっ!」
<ふうぅぅぅぅぅぅうぅん  あああッ!>
<<キュウウン クゥン>>
「おめでと!」
その子が産まれるとほぼ同時に吹雪は消えた。
多少曇ってはいるが、これなら帰れそうだ。
「・・・じゃあ私、帰るね! いろいろありがとう! また遊びにくるね!」
<あたしも途中まで送るよ!>
「赤ちゃんどうするの?」
<子供起こして見ててもらう>
「じゃあ無理しない程度にお願いしまーす」
私たちは歩きだした。
サクッ サクッ サクッ
「あ!」
<え? 何??>
「私たち、後産まだじゃない?」
<そういえば・・・忘れてた>
「やっぱり?  !!!?」



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