一部、読みやすさを考慮し、改行を入れさせて頂いた部分がございます。(熊猫)
投稿日 : 2009/05/06 23:57 投稿者 : 由奈 「ぃっってて~!」 私は、神崎尚美。大学一年。 今は春から独り暮らしを始め、高校まで付き合っていた彼とは別れた。 大学に入学してから7ヶ月。 ツワリがあまり酷くなかったことと、天然なのか鈍感だったのか、 お腹が出てきているのにも太ったとしか思わず、元カレとの間に子供ができたなんて知らなかったのだ。 今は講義中だが尚美は陣痛が定期的に来ていた。 「っぅぅう!(何か悪いものでも食べたのかな?今日は、もうこれが終わったら帰ろ。)」 講義が終わると尚美は友達との誘いも断り、慌てて家に帰った。 尚美は、家に帰るとお腹を壊していると思っているため、トイレにいった。 投稿日 : 2009 05/07 00:05 投稿者 : 由奈 「あいたたたたっ!」 尚美はパンツを脱ぎ捨てて踏ん張るがもちろん陣痛のため、でるわけない。 「はぁはぁ、いたぁい!」 尚美は陣痛が定期的にきており、間隔は初産にしては早く、20分間隔だった。 「なんなのよぉ~。あいたあぁっ!」 尚美はまだ自分が妊娠したことに気づかず、まだなにか病気だと思っていた。 尚美はトイレから出て、救急車を呼びたかったが陣痛で動けないため、トイレから出ることができなかった。 そのため、トイレのとってにつかまり、痛みに耐えていた。 投稿日 : 2009 05/08 18:38 投稿者 : わいけー そうしているうちに陣痛は激しく、 間隔は短くなっていき、10分間隔まで縮んだが... 「痛いいぃ!...はぁ、はぁ...私、このまま死んじゃうのかな...?」 尚美はまだこれが陣痛だとは気づいていない。 トイレに入ってから3時間が経過していた。 便座に腰掛けて前屈みになると幾らかはマシになるので、暫くはその姿勢でお腹をさすっていた。 (あれ...私のお腹、こんなに固かったっけ?) 痛みを感じている時、自分のお腹がカチンと張る。 心なしかいつも以上に大きく感じもする。 (まるで妊婦さんじゃない・・・!) 一年近く前の情事を思い出す。 ここにきて初めて、尚美は自分の妊娠を疑い始めた。 (いや、そんなことないよ、絶対にない!!) 怖くなって首を左右に激しく振る。 (ち・・ちゃんとゴムしてたし・・・・そ、それに外出しだったんだから!) 尚美は頭を抱えた。 投稿日 : 2009 05/16 11:20 投稿者 : 由奈 「はぁ、はぁ。(・・・。でもまさかね。それに最後にやったのって1年位前だし、妊娠って10ヶ月?だったわよね?)」 尚美は最後にやった日を計算して自分が妊娠しているという現実から逃げたかったため、考えないようにした。 「はぁ、はぁ、っ!あぁぁ、あぁぁ!?」 尚美は突然奇妙な声を出した途端・・・ ポタポタ 尚美の子宮口が8センチになり、少し破水とまではいかないが羊水が垂れてきたのだ。 「な、なに?」 尚美はその自分の股に垂れる羊水を触った。 「あ、あ、でるぅ~~ぅ゙ぐぅ~~。」 陣痛が酷くなってきたのと赤ちゃんが降りてきたため、まだ子宮口は全開ではないがいきみたくなったのだ。 しかし、赤ちゃんは子宮口が開いたわけではないため、出るわけはなかった。 「ん゛ぅ~!」 強い陣痛がきて、思いっきり息み出した。 尚美の心は妊娠だとはおもわないようにしているが、体は産むために無意識に息みだしたのだ。 陣痛がおさまった頃、無意識に触った。 「はぁはぁ。(えっ!穴が・・・。)」 尚美はまた恐る恐る子宮口に手を入れた。 「はぁはぁ、っ!」 奥の方に熱い塊があったのだ。 「(えっ!赤ちゃん。けど、チューブみたいだし腸だよね。でも奥にも2つ塊があるけど、頭にしてはいくら赤ちゃんでも少し小さいし、 赤ちゃんの足ってこんなに大きくないしね、違うよね?)はぁ、はぁ、っ!」 尚美はへその緒をさわっていたのだ。 そして逆児に加え赤ちゃんが大きいようだった。 そのため、尚美は頭の中では妊娠してないと思い込んでしまった。 投稿日 : 2009 06/09 20:12 投稿者 : リユ そして尚美は陣痛の少ない合間にトイレから出ようと取手につかまり、立った瞬間だった。 「はぁ、はぁ、ヴッ!」 バンッ! 今までと比べられない強い陣痛がきたため、しゃがみこもうとしてバランスを崩し、お腹を打ち付けたのだ。 シャーーー そのショックのせいで子宮口から血が混ざった羊水が大量に流れ出てきたのだ。 「はぁ、はぁ、血が・・・。」 尚美は体内から血が出てきてパニックを起こしていた。 投稿日 : 2009 06/10 04:46 投稿者 : わいけー 「いっ・・・・痛いいい・・・いやぁ・・だ・・れか・・・助げぇ・・!!」 トイレから出ようとドアノブに手をかけようとしたその時、またしても激しい陣痛に襲われ、うつぶせで床に崩れ落ちる。 あまりの激痛に意識が飛び、叫ぶこともできず白目を剥いて悶絶してしまった。 「あっぐ・・・きゅ・・きゅう・・・しゃ・・・あああああ!」 今度は陣痛で目が覚める。尚美は必死でドアノブをつかもうと手を伸ばすが、 間隔の短くなった激しい陣痛に阻まれ、うつぶせに倒れてしまう。 尚美は更に混乱して、呂律すら回らずにいる。 「は・・・やぐう・・出な・・・いと・・・死ぬぅ・・・じぬぅ!んぐううううううう!?」 激痛と同時に襲ってくるいきみの衝動。耐えられず力を込める・・と。 「むちり・・・」会陰から何か大きいものが出かかっている。 「んひい!?出る・・何か出・・・てるぅ・・・!」 何か得体の知れないものに対する恐ろしさ、死への恐怖、そして出血からくる悪寒で、尚美はガタガタと震えが止まらなかった。 あまりの恐怖と痛みに正気が薄れてゆき・・・。 「うあああああ!!じにだぐないい!じにだぐないいいいい!!だれが・・・だずげでえええええ!!」 半狂乱になった尚美はドアを殴るように叩きながら、あらん限りの声で泣き叫んだ。そして・・・・ 「んぐううううううううう!?」 次のいきみで、「何か」が産道からぬるりとはみ出る・・・。 投稿日 : 2009 06/10 07:49 投稿者 : 由奈 出てきたのは太い臍の緒だった。 「はぁ、はぁ、えっ!いだぁぁぁぁ!」 尚美は臍の緒が出ていて何だかわかっていなかった。 そして、臍の緒の先から片足の指先が見え隠れてしている状態だった。 「いだぁぁぁぁ!だ、しゅ、げでぇぇぇ!」 大きく成長した赤ちゃんの体が産道で詰まっているのだ。 投稿日 : 2009 06/27 01:36 投稿者 : 鬼頭 「んぎゃゃぁぁぁぁ~あ、はあぁ~…」 なんとか痛みがやわらいだ時、彼女は自分の膣口からようやく何かが出ていることにきがついた。 「何なのこれ…これが痛みの原因なの?」 投稿日 : 2009 07/05 09:46 投稿者 : 鬼頭 彼女はそれを見て思った。 (もしかして、これは足?そんでこっちはへそ?) 彼女はようやく気づいたのだ。 自分がいま出産しているのを。 (どうしよい赤ちゃんなんて…) そう思ったとき激しい陣痛がお腹をしめつける。 「いっいやぁぁ~赤ちゃん出てきて~」 彼女はなんとか胎児を出そうと必死だった。 しかしなかなか出てこないことにイラついて彼女は自ら膣口に手を入れた。 投稿日 : 2009 07/05 11:00 投稿者 : 由奈 「いだあぁ~!」 赤ちゃんでいっぱいいっぱいの膣口に手を入れたため激しい痛みと、膣口が切れてしまった。 このままだとホントに危ないと思い、彼女は立ち上がろうとしてトイレを支えにした。 「んぐぅ~~!あっ!?」 息んで力が軽く抜けたときだった。 バンッ 「いだあぁぁぁぁ~~~!」 座るような格好で便座にしりもちをついてしまったのだ。 投稿日 : 2009 07/05 20:59 投稿者 : 鬼頭 膣口に手をつっこんだまま座っているなんて、なんていう姿勢だろう。 彼女はそう思うと、胎児の頭をつかむためさらに奥に手を進める。 「んあっうわあぁぁぁぁ!いだい~はやぐでて~」 なりふり構ってはいられない。彼女は大きな叫び声をあげながら必死に胎児を外へ出そうとする。 「んがあぁぁぁ!うっうわあぁぁ!ひっひだい~壊れるうぅぅぅ!」 彼女の手がやっと胎児の頭を掴んだ。 投稿日 : 2009 07/05 22:17 投稿者 : リユ 「はぁ、はぁ、おおぎぃ!」 彼女は赤ちゃんの頭を確認して改めて赤ちゃんが大きいのを知った。 しかし頭を触ったのはいいものの、押し出すわけにはいかず手を引き抜いた。 投稿日 : 2009 07/06 04:20 投稿者 : わいけー ビチャビチャビチャ!! 「!?」 手を引き抜いたはずみで、羊水が少し漏れた。 実はこのとき、子宮に残っていた羊水のほとんどが流れてしまっていたのだ。 彼女はもちろん気づくはずもなく、いつ終わるともわからない苦痛の中に身を置いて、胎児を押し出すべく必死のいきみを続けていた。 「んんっ・・・ぎいいいいいい!!!がああああああ!!!!」 涙と、汗と、鼻水でぐちゃぐちゃな彼女の顔が、その苦痛のすさまじさを物語っている。 いきめどもいきめども・・・・どこかで引っかかった胎児は出てくる気配すら無いのだ。 「っぐううううう!何で・・・・出てよぉーーーー!!」 それもそのはず。さっきまで頭だと思っていたのは尻、つまりは逆子なのだ。 それは、彼女が堪らず産道に手を突っ込んだときにおのずと気がついた。 しかし、今の彼女には焦る余裕すら無い。 突っ込んだ手でグポグポと胎児をまさぐり尻をつかむと、 一度は躊躇した引っぱり出しを今度はためらわず行った。 「ふぐぐっ・・・がああああああああーーーーーー!!!」 絶叫。自ら内臓を掴み出すような感覚、もとい激痛が彼女から正気を奪い去り、 その手は胎児を引きずり出そうと限界まで強張る。 産道は裂け、便器には幾筋もの血が流れ込む。 ・・・その甲斐あってか、胎児の下半身は膣口まで姿を現していた。 投稿日 : 2009 07/07 01:47 投稿者 : 鬼頭 「はあわっやっと、見えた、う、うわあぁぁ!赤ちゃん!いだい、いだい~」 彼女は胎児の尻を膣口から見せながら絶叫する。 「もう痛いのやだ~!はやぐでてきて~んぐ、んあぁぁぁぁ!」 羊水塗れになった手をまた入れようとする。 今度こそ本気で出すのだ。 投稿日 : 2009 07/07 19:27 投稿者 : 由奈 しかし赤ちゃんのお尻で膣口はふさがり、手が入れれない。 彼女は諦め、足に力をいれ踏ん張り出した。 「んぐぅ~~~!じぇにゃぃ~~~!」 投稿日 : 2009 07/10 22:04 投稿者 : 鬼頭 だが羊水が子宮内に無いため、滑るように胎児は出てこない。 「くわあぁぁぁ~!なんで!なんで出てこないの~!いだいぃぃぃ!」 じりじりと膣口を血で濡らしながら胎児は出てこようとする。 「はあはあ、ふうんんんんんあぁぁぁっ!」 しかし胎児は膣口で止まったままだ。 彼女は業を煮やして這いつくばってお腹を床に体重をのして圧迫した。激痛がより一層強くなる。 「んがっあぁぁぁっ!はあぁぁぁん!お願いでて~赤ちゃん~!」 彼女はお腹を左右に潰さんとばかりに力を加える。 お腹が醜く潰れる。 「んあぁぁぁぁっ!」 それでも彼女は息む。 投稿日 : 2009 07/10 23:49 投稿者 : リユ 一時間ぐらい続けているとやっと赤ちゃんのお尻が引っ込まなくなった。 「はぁ、はぁ、おぉぎぃ・・・!」 彼女は赤ちゃんのおしりを手で触りながら確認した。 投稿日 : 2009 07/25 22:22 投稿者 : YU-KI おぎゃあ!おぎゃあ!」 赤ちゃんは、激しくなき始めた。 「はぁ、はぁ、産、まれ、た?」 大量の血が流れたことで、貧血を起こして起きれない。 投稿日 : 2010 01/02 16:07 投稿者 : 無明 意識が薄れていく…… ーーーーー 「あれ、ここは………」 気がつくと、そこは病院のベッドの上だった。 「あ、赤ちゃんは!?」 すると看護師の女性が一人入ってきて、事情を説明した。 「大丈夫ですよ。ほら。」 看護師は赤ちゃんを彼女に手渡した。 男の子だった。 「こう、抱けばいいのかな…」 赤ちゃんはとても大きく重く、産科の医師は「あれを自然分娩、しかも無介助で産めたなんて奇跡だ!」と驚いていたらしい。 「それにしても、誰がここまで…」 尚美が赤ちゃんを抱き抱えたまま悩んでいると、青年が一人入ってきた。 元カレだ。 元カレは尚美になんども頭を下げ、様々なことを詫びた。 そして最後に指輪の箱を取り出し、プロポーズをした。 尚美は今までのことを水に流し、快諾した。 3年後、尚美は超巨大児の双子を産むことになるがそれは別の話である。 続編:ハプニング2 → |