一部、読みやすさを考慮し、改行を入れさせて頂いた部分がございます。(熊猫)
投稿日 : 2010/02/12 00:15 投稿者 : ぷに丸 ―遥か未来― かつての人間の遺伝子はひどい少子化や、環境変化、女性の社会進出により大きく変化した。 男女の出生バランスは大きく崩れ、男:女=1:10000となった。 また、女性は数少ない男の種を得るためほんのわずかな量の精子でも 簡単に妊娠するように体質が変わってしまった。 しかも男と女の差異も陰茎と陰嚢の有無だけになってしまった。 すなわち、容姿・妊娠能力・体形すべて男性は女性化してしまったのである。 とある国では世論は男女比のために女性の意見が重視され、 法律はひどく女尊男卑なものへと変わった。 いや、ジェンダーはすべて女しかいなくなったというべきだろう。 これはそんな国に住む男、「任真 望 (とうま のぞむ)」の話である。 投稿日 : 2010 02/12 23:16 投稿者 : ぷに丸 「望~急ぎなさ~い!!」 「わかってるよぉ~!」 私は望。男の子です! ぱっと見てもこの時代の男の子は背も低くて、声も高く、女顔の長髪だから、 まったくわからない。 急かしてるママの名前はミユ。まだまだ若く歳は36くらいだったと思う。 男の私が生まれても喜んでくれたやさしいママ。 今は妊娠12ヶ月でお腹も大きい。 この時代では妊娠期間は24ヶ月。 でも実際お腹の大きさが変化するのは15ヶ月までで その後はじわじわと大きくなるだけだ。 24ヶ月目のお腹の大きさは、昔の三つ子の臨月ほどらしい。 それにお姉ちゃんが5人と妹が4人いる。 男は私一人。この町内でも5人しかいない。 未来でもある一定年齢までは教育を受けなければならない。 今日は学院の入学式なのだ。 学院は歩いてちょっとのところにある。 生徒数は50000人の大きな学院だ。 制服は全員セーラー服。 でも男女の識別ができるように男は青、女は赤のスカーフ着用が義務付けられる。 それに特別服というのが3種類ある。 講堂の玄関で受付を済ませ、講堂内へ入る。 中では入学する子達とそのママがみな座っている。 無論ママたちはみな妊娠中だ。 こうして望の学院生活は始まった |