プライド

投稿日 : 2008/07/18 19:35 投稿者 : ひまわり

あたしは大手会社の女・若社長、永田愛。
もともとは父の会社だったのだが、3年ほど前に事故で亡くなった。
だからあたしが社長なのだ。まだ17才だというのに。
しかも、結婚も妊娠もしていた。
今は、9ヶ月。
そんな時期だというのに、あたしは産休をとらなかった。
「プライド」
それが、会社を休むことを許さなかった。
残業や、追加の仕事でも絶対にやった。
「・・・」
今日は朝からお腹に鈍い痛みが渦巻くように起こっている。
「・・・フゥ」
大きなお腹をたまにさすりつつ、手はずっとキーボードにおいていた。



投稿日 : 2008/07/18 20:14 投稿者 : ひまわり

「ぁ・・・っっ」
少し声が漏れる。
クーラーのきいた部屋なのに、うっすらとスーツに汗がにじむ。
お腹が固く張る。
今日はどうしたんだろう・・・
いつの間にか手がキーボードからお腹に移動していた。
「社長、どうかされましたか?」
近くをたまたま通った社員が不安気に聞いてきた。
父は、社員からすごい信頼を得ていて、あたしも小さい頃から会社に行くことが多く、社員とも仲が良かった。
「いいえ、何でもないわ。ありがとう」
口では何でもないと言ったが、正直キツかった。お腹はすでに石のようになり、書類をくしゃっと握りしめていた。
赤ちゃん・・・・



投稿日 : 2008/07/18 21:44 投稿者 : ひまわり

やっぱりおかしい。
痛いのだって定期的だし・・・
もしかして産まれちゃうの!?
でも今は・・・
そのとき
ドサッ
「社長ぉ、これお願いしますねぇー」
机のうえに、山のような書類がおかれた。
いじわるそうに笑っている。
佐藤香・・・
あたしの5つ上で、つい最近はいってきた。
17で社長で妊娠しているのが気にくわないらしい。
「ごくろうさま・・・っ」
痛みで語尾が少しあがる。
その変化を、佐藤は見逃さなかった。
「あ、すいませぇんッ お腹大丈夫ですかぁ?」
ワザとらしくあたしの椅子にぶつかってきた。
「っっ」
サイッテー。
しかし、何も言葉を返さなかった。
それから佐藤は不機嫌そうに自分の席に戻っていった。



投稿日 : 2008/07/18 21:51 投稿者 : ひまわり

急いで山のような書類をチェックする。
今日だけは、残業は避けたかった。
しかしスムーズに進むはずがなく、すぐにお腹が痛くなる。
もう痛いなんてもんじゃなかった。
「ふ・・・ぅぅっ」
そして、待ちわびていた昼休みになった。
忙いで洋式のトイレに駆け込み、足を大きく開いて座る。
パンティをずらす。
触る。
そこには、指が2本ほど入るくらいの穴があいていた。



投稿日 : 2008/07/19 13:45 投稿者 : ひまわり

ここで昼休みは終わってしまった。
急いで仕事場に戻ると、書類がさっきの倍ほどになっていた。
遠くで佐藤が笑っている。
とにかく仕事にとりかかることにした。
休み、休み、仕事、休み・・・
どんどんお腹は痛くなる。
スーツははちきれてしまいそうだった。
「ふ・・・んん″ッ」
社長の机が社員と離れていてよかった。
そんなこんなで夜になった。
社員がちらほらと帰りだし、夜10時にはあたしだけになっていた。
「はぁっ ふ・・・ぁぅんッ」
さっきの小声ほど小さくもないが、大きい声は出さなかった。
たとえ1人だったとしても、あたしの中のプライドは大声を出すことを許さなかった。



投稿日 : 2008/07/19 13:54 投稿者 : ひまわり

「ん・・・んんッっ はぁッ はあッ はっぁぅ」
とにかく汗だくだったので、社内のシャワーを浴びることにした。
休み休みでゆっくりと進む。
たどりつくまでに1時間かかった。
「はぁッ はあっ あ・・・ふんっ」
鏡に自分のアソコが映った。
そこには、見たこともない大きな穴があいていた。
どれだけ汗を流しても、どんどんふきでてくる。しかたなくシャワーをあとにし、席に戻った。
痛みが強くなってきていて、さっきの倍の時間がかかった。
「はんッ ふ・・・あぁぅっ ああッッ」
席についたとたん体の奥で何かがはじけるような音がして、足の間からじわじわと生温かい薄く赤の混じった水が出てきた。
漏れてきたと言ってもいい。
そのとたん、何かがズンッとおりてきた。



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