一部、読みやすさを考慮し、改行を入れさせて頂いた部分がございます。(熊猫)
投稿日 : 2009/10/03 04:05 投稿者 : あきず 「あやめ! 早くおし!」 女主人のおさきの苛立った声が響く。 手水で激しい悪阻と闘っていたあやめは慌てて立ち上がった。 ストレスのせいか、臨月のいまも悪阻は一向におさまる気配がない。 痩せ細った身体に、乳房と腹ばかりが張り詰めている。 特にお腹は普通の臨月の妊婦の倍はあろうかという大きさだ。 双子かもしれないが、麻子に気を遣っているうちにこの半年以上病院には行っていないのでわからない。 呉服屋・丹沢屋は近隣で一番の老舗だ。 おさきはこの家の家付き娘で、16の年に婿をとった。それが去年のことだがまだ子供はできていない。 あやめは小さい頃、おさきの遊び相手としてこの丹沢屋にもらわれてきたが、去年、おさきの兄に手ごめにされ子を孕んだ。 直後に、身持ちを崩していた兄はやくざものと刃傷沙汰を起こして死んだ。 あやめや周囲の者が妊娠に気づいた頃には、もう腹の子は堕ろせなかった。 それからは、子が出来ないおさきにいびられ、周囲の女中仲間からも村八分にされている。 寝起きするのは母屋から離れた家畜小屋の隣。仕事は汚れ仕事や重労働。医者にもかかれなかった。 幸い腹の子は丈夫らしく育っているが、臨月に入った辺りから一段と身体の辛さが増し、これまでと同じ仕事はつらかった。 「はあ…はぁっ……」 おさきの元へ廊下を走るだけでも腹が重たく、腰が割れそうだ。 それに昨晩から乳房がぱんぱんに張り、襦袢が触れることも痛いほどに乳首も張り詰めている。 それだけでなく、腹もいつもより硬く、心なしか下がっていた。 投稿日 : 2009/10/03 04:14 投稿者 : あきず 「まったく、ぐずぐずしないでちょうだい。さ! 今日はここを片付けなさい。今日中に頼むわよ! 仕入れた着物を仕舞いたいから」 おさきに指示されたのは屋根裏の掃除だった。 梯子のような急な階段があり、膝立ちでもつかえるだろう低い天井の物置に行李や長持が置いてある。 あやめは眉根を寄せなだめるように腹を撫でた。 「苦しいだろうけど、我慢してちょうだいね」 小声で囁き、雑巾を手に階段の拭き掃除から始める。 一刻近くが過ぎた。あやめは何とか荷物を運び出し、拭き掃除にかかっていた。 「……んっ……はあっ…はあっ…ああっ…くる…しっ」 急な階段を這うようにしながら雑巾をかける。さすがに水桶は抱えられないので、雑巾をすすぐたびに階段を上り下りするのも堪えた。 抑えようとしてもついつい苦しげな吐息が漏れてしまう。 張り詰めた腹は先程からほとんど絶え間無く激痛を訴えている。間違いなく陣痛が始まっていた。 「あやめ、ザマぁねェな」 嘲笑う声にあやめは顔をあげた。 かつておさきの兄と仲がよく、あやめが犯されたときもいた番頭の新三郎がにやにやしながら見下ろしている。 腹が大きくなってもまだいやらしい眼差しで見つめる新三郎があやめは嫌いだった。 「衿がはだけちまってるよ。これだから売女は困るぜ。はしたねェ。丹沢屋に傷がつかぁ」 「!…っ」 あやめは頬をそめて着物の衿を掻き合わせた。乳房が大きくなるにつれ、衿がはだけてしまうのだ。 「まったく、お前のようなだらしのねェ女には困るぜ」 「きゃあっ…!」 新三郎は言いざま、あやめの腹をけりつけた。 あやめは床に倒れ込み、強く腹を打ちつけた。 「あああっ………!!」 「俺ァお前が気にくわねえんだよ。ててなし子を孕んでるくせに澄ましてやがってよう」 新三郎は倒れたあやめの腹に馬乗りになり、大きな乳房を乱暴につかんだ。 「っ…あっ…!!!」 張り詰めた乳房は母乳をほとばしらせる。 「やっ…やめっ…てぇっ…! …ああああっ! だめっ…えっ」 びくんと腹が動き、何かがほとばしった感覚がした。股の間が勢いよくぬれる。 「…お前、破水しやがったな」 こりゃあいいやと呟き、新三郎は自分のものを乱暴につっこんだ。 「ぁあっ…!!! ぐっ…いやあっっ…!!!」 |