投稿日 : 2008/06/29 20:40 投稿者 : 諭吉らぶ 今は2XXX年。 宇宙旅行は、とっくの昔に普及しており、 宇宙船は、今で言う飛行機のような存在になっていた。 私は沙羅。16歳。 妊娠して、地球での生活がいやになり、 お金持ちの父の宇宙船を借りて宇宙をただよっていた。 「はぁ・・・もう地球になんて帰らないっ!」 投稿日 : 2008/06/29 20:59 投稿者 : 亀 そのとき! ズキッッ 「!??」 一瞬お腹に痛みが走った。 「・・・気のせいだよね?」 そう思い、特に気にしなかった。 しかし、その痛みは、定期的に、だんだん長く、痛くなってきた。 しかし私は、それが陣痛だとわからずにいた。 だいたい、自分の妊娠を知ったのも昨日のことで、 いつ、どこで、誰の子を妊娠したのかもわかっていなかった。 それが嫌でここまで来たのだ。 「ふぅ・・・んッお腹っ痛っっなんでっ? ああ!」 投稿日 : 2008/06/29 22:30 投稿者 : 無名 私は1人で地球を出てきたので、 もちろんこの宇宙船に乗っているのも私1人だ。 一応自動操縦に設定はしていたのだが、狂ってしまったらしく、近くの小型惑星に墜落してしまった。 「っつう・・・はああぁあっ!」 今の衝撃で、ものすごい激痛がお腹を襲った。 しかし性的知識0の私には、何が何だかさっぱりだった。 ただその痛みに耐えるしかなかった。 投稿日 : 2008/06/30 20:49 投稿者 : ちょび 「あぁッッ ここ・・・どこなのっ? はああん」 私は、燃えるような激痛と、恐怖、それから孤独感でいっぱいで、泣いていた。 でも幸いにも、この星には酸素がある! しかしこのときは、そんなことも分からないほど、気が動転していた。 とんでもなく暑かったのだ。 「はあああぅぅンンッ 痛ァいぃ 暑・・・ はあああっっ いやああああっ はふぅっ」 あまりにも暑かったので、誰もいないことをいいことに、裸になった。 (なんでお腹がこんなに動いてるのッ?気持ち悪っ) 前にも言ったが、私は性的な教育は、ほんとーーうに全く受けていなかったので、今、自分に何が起こっているのか、全く分からなかった。 赤ちゃんはどこから出るのか。それは痛いのか。いつ頃産まれてくるのか。 ましてや、自分が今妊娠していることさえも、半分は信じていたけど、半分は、何かの病気だと思っていたのだ。 「暑いぃぃっ あぁぁあぁああぁっ痛っっ 誰か助けてぇぇぇ 」 私は誰もいない地球から遠く離れた星で、叫び続けていた。 投稿日 : 2008/06/30 20:54 投稿者 : ちょび 「はぁっ はあっ はあっ」 もうどれぐらい叫んでいただろう。 お腹に激痛となぜか局部に激痛が走っていて、灼熱地獄。そんな中で叫び続けていたので、喉がからっからに乾いていて、脱水症状になっていた。 「・・・水・・・あくぅ」 お腹をさすりつつも、全裸で、どこまでも続いているような真っ赤な砂の砂漠を、私ははいずるように水を探した。 投稿日 : 2008/07/01 18:38 投稿者 : 学生 「水・・・みずぅ!」 私は狂ったように水を探していた。 お腹は擦り切れ、血だらけだった。 どれくらい探したんだろう。 私の視界に、小さな、澄んだ湖が入ってきた。 そのとたん痛いのも忘れ、湖まで走り、勢いよく飛び込んだ。 投稿日 : 2008/07/01 18:45 投稿者 : 学生 「はぁッ 気持ち・・・!?」 冷たく澄んでいるはずの湖の水が、私の周りだけ薄い赤に染まり、生ぬるくなった。 「何ッ!?コレ・・・あ″ああっっ」 私のおへその奥で、何かがグルグル回っている。しかも、何か出そう・・・ 地面よりも腟が熱い。 「いやぁぁあぁっ! なんなのっ? 私、なんの病気なのッッ? はあああン なんか出るぅぅッ あくぅッ」 私は、不安と恐怖と激痛に押しつぶされそうになった。 投稿日 : 2008/07/01 20:00 投稿者 : らい 「うぅっっっっ」 そのとき!! 投稿日 : 2008/07/02 17:56 投稿者 : 学生 ズルッッ 何かが腟を裂いて出てきた。 「ッッッっっ!?!!?」 突然、とんでもない激痛と一緒に、何かが出てきたので、条件反射で私は勢いよくソレを押し戻した。 「あ″あ″あ″あーーーーッッッ!」 押し戻すにも、とんでもない激痛が襲った。 投稿日 : 2008/07/02 18:20 投稿者 : 学生 「はぁっ はあっ も・・・いやぁ! はぅぐっ」 私はそのとき、さっきまでの何倍も、この何かを外に出したいと思った。 体が勝手に力を入れている。 「だめぇッッ あ″ああーーーーッッッ」 ズルン また出てきてしまった。 私は、不意にそこに触れてみた。 少しフサッとして、ヌルヌルしている。 しかも・・・大きい。 腟をぐるっと触ってみる。 10cmは開いていた。 そんなにも開いているにもかかわらず、その何かは、さらにそこを押し広げて、出てくる。 どんどんさがってくる。 動いている。 そして・・・温かい。 これは何? 投稿日 : 2008/07/03 20:29 投稿者 : たた しかしやっぱり戻してしまう。 イタイ コわイ コドク・・・ ここでコレを出してしまったらどうなるんだろう。 それを考えると、手が勝手に動いてしまう。 激痛。 また出てくる。 激痛。 「も・・・いゃぁああァァっっッ!」 そう叫ぶと、また何かは下におりてきた。 それと同時に、腟が裂ける。 「あ・・・あぁ・・・あ″ああぁあッッ!」 ズルルルルッ 投稿日 : 2008/07/03 20:34 投稿者 : たた まだ全部は出てきていないが、大きな丸い部分が出てきた。 湖の中にもかかわらず、自然に股がMの形に開く。 血がとまることなく溢れる。 「はぁッ はあっ やめてェェぇッッ あうっ」 裂けている腟を更に裂きながら、何かはどんどん出てくる。 「あハアアアあんんっ 出ちゃうぅぅっ んあああぁあぁああぁっ!!!」 ズルルルッ 投稿日 : 2008/11/20 05:59 投稿者 : 出産子 ズルルルッ 「いたぁあーーーーーぃいっ!!」 身体の中から、何か大きなものが滑り出て行く感覚がはっきりと分かった。 「い、痛…っ、ぅう…、はぁはぁ………、ああ……」 その瞬間、内臓の全てが出てしまったのかと思うほどの物凄い衝撃だったが、 出てしまってからは、あれほど私を苦しめた、死ぬかと思うほどの激痛がぴたりと治まった。 「はぁ…はぁ……、あ…治った…?」 私は理由も分からないまま、とりあえず丸一日以上続いた苦痛から解放された安堵感から、 ぐったりと泉に浸かったまま、空を仰ぎながら息を整えた。 がそのとき、グニャリとした何かが私のむき出しの太ももに触る感覚があった。 「…!いや、何!?この泉、宇宙魚がいたの!?」 慌てて視線を下に下ろし泉を見たが、そこは私の下半身を中心に血で真っ赤に染まっていた。 そしてそこにプカプカと浮いて手足を動かしている、魚ではない、何か別の生物がいる。 「い、いあやぁあ!何これ、どうなってんの!?」 私はとにかく恐ろしくて、四つんばいで慌てて泉からでた。 身体はクタクタだし、泉から出れば灼熱地獄の砂漠だけれど、そんなこと構っていられなかった。 「は、早く宇宙船に…あ、痛っ!」 泉から出て立ち上がろうとしたとき、お腹に、なにか中から引っ張られるような痛みが走り、下腹部を押さえてしゃがみこんでしまった。 そして、ふと後ろ…泉の方を振り返ると、そこにはさっき水中でうごめいていた生物がいた。 「な、なんでついて来るの!?やだぁ…ぐす…。……あれ、なにあれ、あのロープみたいの…」 私は泣きそうになりながらも、その生物のおそらくお臍の部分から、ロープのようなものが伸びているのに気が付いた。 そしてそれを目で追っていくと…、なんと私の大事な恥ずかしい部分に繋がっている! 「私の中から出てる!?やぁ、どおしてぇ、なんで私と繋がってるのぉ…、だから付いてきたの…?」 私は座り込んだままパニックになって泣き出してしまったが、その間にも股間からはドロドロと血が流れ続けて、砂に染み込んでいっていた。 「うぇえん、やだやだ、もうやだ…、助けてよぉ、ぱぱぁ…」 泣いたことで少し冷静になった私は、今までのことを思い返していた。 半年以上かかって少しずつお腹が大きくなって、定期的に痛み出して、そして、あの狭いところから何かが出てくる感覚…。 「ぐす…、もしかして、あれが私から出てきたの?私が…う、産んだ…?、私の赤ちゃん…!?」 私は、また四つんばいになり、恐る恐るそれに近づいた。 それは地球人のような手足と、髪の毛が生えていたが、耳が尖っていて、背中にはうろこ状のものがあり、ところどころ地球人とは違う特徴があった。 昔、地球で家出を繰り返して遊んでいた頃に知り合った宇宙人の一人に似ている…。 もう、まともに顔も名前も覚えていない、オス型の宇宙人だけど。 私はまだこの生物が自分の赤ちゃんだと信じられずにいたが、その生物が急に目をあけ私を見た。 その瞳は鮮やかな翠で…、私が父から受け継いだ瞳の色と同じ色だ! 「ああ…、やっぱり私の赤ちゃんなのね!?私が産んだんだわ!」 私は喜びで飛びつくようにしてその生物を…、いや、産んだばかりの我が子を抱きしめた。 『おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!』 その途端、赤ちゃんは元気に泣き出した。 「あは、泣いた。すごく元気ね…。ちっちゃくで、柔らかくて、可愛い」 私の胸に暖かいものが込み上げ、そしてそれは形となって、私の乳房からあふれ出した。 それに気が付いた赤ちゃんが乳首に吸い付き、勢い良く飲み出した。 「え、飲んでる、…私からおっぱいが出るの!?…すごい…、私もう独りじゃなくて、母親になったんだ…」 そう、赤ちゃんを産んで、母になった。 もうわがままで地球を、父の元を飛び出した16歳の少女、沙羅ではない。 「…赤ちゃん、一緒にパパの所に帰ろうか」 赤ちゃんはお乳を飲みながらも私を見上げ、にっこり笑ったような気がした。 投稿日 : 2010 11/06 23:10 投稿者 : 致良 だが、赤ちゃんにお乳を与えながらの幸せな時間は、長くは続かなかった。 不意に、私のお腹が痛み出したのだ。 赤ちゃんが出て行ってしぼんだお腹、下腹部が締め上げれる様にに痛む。 「あぅう!い、痛いっ、何で!?また、お腹が…!はぁはぁっ、ぁぅうう~~っ」 宇宙船で、独りで苦しんでいたときのような痛みだ。 「はぁ!はぁっ!ま、まだ何か産まれるのぉ?いやぁあ!いたぁああい!」 その痛みはすぐに間隔がなくなり、中から、狭いところを押し広げるようにして何かが出てこようとしてくるのが分かる。 「あ、あ、あっ、で、出る…!何か出るぅう!ぅんんーーーーーっ!」 私は自分の身体の感覚に従い、下半身に力を込めた。 何が出てくるかは分からなかったが、先ほどのようながむしゃらな恐怖はない。 「んーーーーっ!ふっふっふっ、うぐうーーーー………っ!!」 赤ちゃんを胸に抱いたまま仰向けになり、足を大きく広げて、赤ちゃんをつぶさないように気をつけながら必死に力を込める。 「ああ…、アソコが広がってるっ!んふう、ふーー、んああーーーーっ!」 股間が焼け付くような痛みにも構わずに力を込めると、ドプリと何かがソコから出てきた。 「ヒィ…ッ!あ、アソコが…熱…っ!裂けた……。ぅう…、で、でも、出た…?」 今度は産まれたモノを確認するために、すぐに身体を起こした。 「はぁ…はぁ……、これは、なに…?」 出てきたものは、血まみれの、内臓のようなものだった。 痛む股間からは、また血が溢れだしている。 「良くわかんないけど…、赤ちゃんと繋がってる…」 とりあえず下腹部の痛みは治まったので、内臓が出てしまったということではないのだろう。 分からないままも、私はその肉片ごと赤ちゃんを抱いて、宇宙船に向かって歩き出した。 身体はクタクタだし、足はガクガクでまともに歩けないし、股間からは生理のような血が流れ続けていてもう座り込んでしまいたがったが、 砂漠は日が沈むと氷点下になってしまうので、このままだと凍え死んでしまう。 私は赤ちゃんを守りたくて、必死に歩いた。 途中、暑さで私が脱ぎ捨てた服をたどって、どうにかたどり着く事ができた。 壊れた宇宙船に乗り込み、救難信号を出す。 「赤ちゃん…、すぐに助けが来るからね…」 赤ちゃんを柔らかな毛布に包み、二人でベッドに横になった。 助けが来たのは一週間後だった。 それまで私は非常食を少しずつ食べながら、赤ちゃんにお乳を与え続けた。 お陰で赤ちゃんは何の問題もなく元気いっぱい。 でも私は…、酷い悪露(おろ)と後陣痛に苦しみ続け、すっかり衰弱しきっていた。 妊娠してから乗ったこの宇宙船にが生理用品など積んでなかったので、ありったけのタオルと布で手当てしていた。 たっぷり血を吸ったタオルがバケツ一杯になってしまうほどの出血。 それでも母乳を与えなければ少しは体力を温存できたのだろうけれど、お腹をすかせた我が子を前にして そんなこと構っていられなかった。 いつの間にかこの父親も分からない赤ちゃんが、私の全てになっていたのだ。 幸い、救助に来てくれたのが医療の進んだ星の警備隊だったので、瀕死の私も命を取り留めることができた。 赤ちゃんの臍の緒も、綺麗に処置してくれた。 そのまま高速船に乗せてもらい、地球までなんと三ヶ月! 家出にしては、ずいぶん遠くまで来てしまったものだ。 その間に、私は赤ちゃんのお世話の仕方、育て方をみっちり教えてもらった。 ついでに今更だけど、妊娠と出産の仕組みも。 遊び歩かずまともに学校に行っていれば知っていて当然の知識だったのに、無知なばかりにずいぶん恐ろしい思いをした。 我が子は(女の子だった)、ちゃんと学校に行ってくれるような子に育てないと。 せめて、16歳で出産しちゃわないような子にしないとね。 そうして、赤ちゃんを抱いて、ほぼ一年ぶりの我が家の玄関を開ける。 「…ただいま、パパ。今まで心配掛けてごめんね」 「私、赤ちゃん産んで、母親になったの。…パパはおじいちゃんになったのよ」 「この子に名前付けてあげて?私にくれたみたいな、素敵な名前を」 宇宙で・・・【エンド】 |